王子なカノジョと姫なカレ


星加は ずんずんと教室の中に入っていく。

それは勿論、周りの注目の的になる訳で。


「ちょっと、やめようよ恥ずかしい」

「なーに恥ずかしがってんの!王子でしょっ」


いや、それとこれとは話が違う気がするんだけど。


「ちょーっと、来てくれるかな?」

そんなこんなしてるうちに、星加は例の可愛い男子の手を掴んで私と向き合わせた。

いきなり何事かと目を丸くしている男子生徒は、私と目が合うなり更に目を見開いた

「――庵治さん?」

「…ん?」


これ…聞き覚えのある声だけど。

いやでも、まさか…そんなわけ…