「ねぇ桜ちゃん」 「はい、なんでしょう王子!」 「怜は…誰に、なんて怒ってたの?」 「んー、と…あの人たちは確か…」 桜ちゃんは数秒間、天井を見つめたあとに 指を鳴らした。 「あ。思い出しました、矢野と前沢ですっ」 矢野くん と 前沢くん… あの日の放課後 教室に残ってた2人だ。 「それで、確か… 『お前らいい加減にしろ。 これ以上、俺の大切な奴を―…ハルを傷つけたら許さないからな』 って言ってました」