「ねぇねぇ聞いてよ葵衣!! 今朝ね、和樹の家に向かう途中に事故りそうになったの」 僕の席の所に来てしゃがみこみ、頬を紅潮させてそう話すのは、親友の彼女で 僕が以前好意を寄せてた佐原 佳織(サハラ カオリ)。 「大丈夫だったの?」 「それがさ、すっごいイケメンが腕引っ張ってくれて助かったのー! 実はね、さっき分かったことなんだけどその人が王子だったんだよ!」 「…王子?」 きょとんとすると佳織はにっこりと微笑む