「誰か呼んでるってよ。王子サマ」


放課後。

ぼんやりと考え事をしている私の所に来た怜は、棒読みに近い抑揚のない声で私に話しかけてきた。


「え、誰?」


また女の子かな?



「残念、今回は女じゃない」


「え。なんで心が読めたの!?こわっ!!」