王子なカノジョと姫なカレ




そして

「そろそろ帰るよ。お邪魔しました」と言って、拓斗は部屋に私を残したまま、
振り返らずに帰ってしまった。



その日の夜は、
拓斗に言われた言葉がずっと頭の中をぐるぐる回っていて、眠れそうになかった。



明日学校に行ったら、星加に相談しよう。


そう心に決めてゆっくりと瞼を閉じると、
先程までは無かった睡魔が襲ってきて
静かに意識を手放した。