不思議なハルイチくんの秘密

「利華、今日英語ここだよね?」







「そうだけど…、桐花が予習なんて珍しいわね。」











「今日当てられるんだもん。」








「そんなことなのね。」








そして、席に戻るとチャイムが鳴った。
ハルイチくん今日寝てる。
昨日なにかしてたのかな?







「じゃあー、この問題を…、黒乃。」








「Aです。」








「正解。じゃあその次を…、菅田。」








だけど返事はない。
当たり前だ。ハルイチくんは寝てるんだもん。







「菅田ー、起きろー。黒乃起こしてくれ。」







「ハルイチくん。ハルイチくん…!当たってるよ?」







「ん…?あ、桐花ちゃん…。なに…?」








「ハルイチくん問題当たってる。」








その言葉にパチッと目を覚ますハルイチくん。
さすが優等生なだけあるな。








「えっと、C?」







「正解。菅田、油断すんなよー。」








そして授業は無事終わり、移動教室の準備をしてるとき。








「桐花ちゃん、起こしてくれてありがとね。」







「ううん。先生に頼まれただけだからさ。」







「僕、夢見てたんだよね。どんなのかは覚えてないんだけど、幸せな夢だった。」








ハルイチくんは幸せそうに笑う。
そして、時計を見るともうあとちょっとでチャイムがなろうとしていた。







「あ、やばい!桐花ちゃん走るよ!」








そう言ってハルイチくんは当たり前のように私の手を握って走ったのだった。