「あ、ここ空いてるみたいだよ!」







「あ、うん!」








ハルイチくんに言われるがままに席についた。








「これで、係説明会を終わります。」









「桐花ちゃんこれから用事ある?」







「へ?ないけど…、」







「じゃあ一緒に帰ろ?」







ハルイチくんは時々ずるい。
断れないほどの笑顔で見つめてくるんだもん。








「うん!」








「桐花ちゃんは慶介と仲良しだね。」








「あー、日比谷?こないだLIME交換したんだけどさ、結構面白いんだよね。さすがハルイチくんの友達だよ。」








「そうなんだ。あの…、」








「??」







「その…ね、」








「?なに?」








なかなか言おうとしないハルイチくん。
私はハルイチくんの顔を見つめた。







「…俺も、今日していい?」







「へ?」








「今日、連絡、していい?」








「あ、え、うん。全然いいよ?」







まさかそんなことだとは思わなくて。
ハルイチくんは下を見てる。







「ハルイチくん?」







「じゃあ今日連絡する!」








そんなに嬉しかったのかな?
だけど、その様子を見て私まで嬉しくなった。