「桐花ちゃん、行こっか?」







「あ、うん!じゃあ利華は日比谷と帰ってね!気をつけてね!」








そう言って私はハルイチくんの方に走った。








「いやー、まさか桐花ちゃんとペアになるなんてね。」








ニコニコしながら言うハルイチくんは、
まさに小動物のようだ。








「私もびっくりだよ。だけど、すごく大変そうだよね…。」








「僕は桐花ちゃんが一緒ならなんでもできそうだけどな。」








「へ?」








「あ、教室ここみたいだよ。」









さっきの言葉の意味はなんだったんだろう。
ハルイチくんは何を考えているんだろう。