砂塵の中を歩く一行…太陽が沈み、夜の闇と風、そして砂に行く手を拒まれる…そんな時エイプリルが偶然見つけた人家にて難を逃れ一行は一夜をそこで明かす計画をする…

夜は更け…眠りこけるエイプリル

夢の中で誰かが囁く…

【星の記憶よ…良く聞け!!
人々は皆…平等だ!!
傍観者の中から悪魔が生まれ
悲観者が悪魔を育てる
そして、その両者を生むのが争い…そうやって人類は遥か昔から悪魔の生み、育ての親となり…育てた人類が何故!?悪魔を嫌う!! 悪魔は我が子ではないのか!!】
エイプリル『うぅうぅ…うぅ…ガバッ!!ハァハァ…ハァハァ…!!』
セプテンバー『どうしたの!?』
エイプリル『ん!?わかんない…わかんないけど…すごく恐い夢…』
セプテンバー『そっか…私も目が覚めちゃったわ…あっ!!月ね♪風も少し落ち着いたみたいだし…ちょっと外ぶらつかない!?』
エイプリル『う…うん』

セプテンバー『綺麗ね星…そしてお月様』
エイプリル『うん、綺麗♪』
セプテンバー『あの星やお月様にも…この世界の様な文明や人々が居て…色んな歴史が有るのかな!?』
エイプリル『昔…サイラム博士が言っていたんだぁ~…いずれ人類はこの空に浮かぶ星をも手にする…ってね…』
セプテンバー『そっか…サイラム先生…私には必要意外、口も聞いてくれなかったからな~…』
『でもね…サイラム先生、フェブラリーには凄く肩入れしてたんだよ…壊れ物を扱うみたいにね…フェブラリーもなぁ~昔は笑ったり泣いたり…優しかったのになぁ~』

『フフフ…今のは内緒だよ…エイプリル』

エイプリル『うん…わかった♪』
『セプはフェブが好きだったの?』
セプテンバー『…それも…内緒…』


エイプリル『…!!』
突然背後から何者かがエイプリルを締め上げる!!
セプテンバー『…!!』
正体不明1『おっと…騒ぐなよ…こいつの首が跳ぶぜ!!』
正体不明2『ちょっと!!その人には傷ひとつつけない約束よ!!』
正体不明1『かぁ~っ!!たくっ!!わぁってんよ!!んなこたぁ~!!』
正体不明2『クライアントの手前が有るんだから…頼んだわよ!!…まったく…』
正体不明1がぶっきらぼうに小声で呟く…『けっ…クライアントねぇ…それ以前の問題だろ!?ったく!!』

正体不明2がエイプリルを指差し『この人…ちょっと借りるわね』
セプテンバー『ちょっ!!』
正体不明1がセプテンバーの首もとを握り締め『おっと!!騒ぐなよ…こ・い・つ(エイプリル)には…傷はつけねぇって言ってんだ…』
正体不明2『何やってんのよ!?行くわよ!!早く!!』
正体不明1『ったく!!わぁってんよ!!…じゃな♪お嬢ちゃん♪フェブによろしく…ブハハハ』

セプテンバーは締め上げられた首を押さえ呼吸を整える『ハァハァ…ハァハァ…』
呼吸が整い始めるや否や…
『フェブラリー!!スサノオ!!大変っ!!エイプリルがさらわれたっ!!!!』
人家の奥からフェブラリーとスサノオが飛び出してくる!!
フェブラリー『油断していた…!!』
スサノオ『すまない…』
フェブラリー『いや、責めている訳ではない…セプテンバー…そのエイプリルを拉致した連中は何処へ向かった!?』
セプテンバー『わ…わかんない…フッと現れて…フッと消えた…』
スサノオ『一人か!?』
セプテンバー『いや、男性と女性の二人…』
『あっ!!…フェブラリーの事知ってるみたいだった…フェブラリーによろしく…って…』

フェブラリー『何だと!?!!!!!!』