変わり果てた祖国を捨て…
サラ ビスマルクと共に平穏に暮らせる大地を探す為
ファングは歩みだした…

祖国やアカデミーに疑念を抱きだした頃からファングは動き出していた…
貿易の行き交うシルクロード…異国の者達が旅の疲れを癒しに訪れる場所…
その場所こそがガンダーラであった…

ファングは先ず…街の酒場に出向き…異国の者達と積極的に深交を深めた
その酒の席の中で異国の文化を学び その異国の商人がたどってきた道を把握した

ファングがいつもの様に酒場に足を運んだ時である…
一人の男性客がファングに話しかける
男『異国についてずいぶん熱心に学んでおるようじゃの…?記者か何かの類いかの!?…』
ファング『いや…元教師だ…』
男『ほぉ~なるほどのぉ~…』
『いやぁ…しかしの…情報が飛び交うこの酒場で…こう…おおっぴらに異国の文化について根掘り葉掘り聞いておるとな…要らぬ噂が立つものじゃ…』
『今に…わしの手の者が…此方に飛び込む手筈となっておる…』
ファング『!!!!』
男『なぁに…心配は要らんよ…悪いようにはせん…黙って従うのじゃ…』
ファング『じいさん…何者だ…?』
男『サイラム…覚えておくのじゃぞ…』
ファング『…サイラム!?…?』
サイラム『国を出たいのであろう!?…』
ファング『何故!?…それを…』
サイラム『ビスマルク…星の記憶じゃよ…フォッフォッフォッ…』
ファング『!!…』
サイラム『なぁに…心配要らんと言っておるではないか…あの娘を護る為じゃ…フォッフォッフォッ』