エイプリルは続ける…
『人の心に怨恨を植え付け…憎むべき対象を生み出す…貴様こそ…歪み!!』

クレオパトラ『ほぅ~ならば…どうする!?…ん!?妾を憎むか!?…』
『神の子として…悪を裁き…罪を犯すか…そして、汝は悪となる…どうする星の記憶よ!!フフフ』

フェブラリー『エイプリル…ここは任せろ!!…俺にも、こいつを裁く権利がある!!』

エイプリル『メイの前で再び罪を犯すのか!?…メイがそれを許さない…』

オーガスト『良く聞け!!…クレオパトラの目的は…この奥の玉座の間で安らかに眠っている…ファラオ…ツタンカーメンの復活だ!!』
『その復活にエイプリルの肉体を使用する目的だ!!』
『フェブラリー、エイプリル…メイの願い…道を誤るな!!俺に任せろ!!…』
クレオパトラ『フフフ…良く喋る蝿だ…フフフ』

オーガスト『……俺がメイを追う…』

フェブラリー『何!?!!』
セプテンバー『……!!』

オーガスト『クレオパトラよ!!…ツタンカーメンへの愛を貫き愛に生きたおめぇが…人の愛を殺した…』
『自らを闇に堕としてでも手に入れたいその愛に…ツタンカーメンは応えてくれるのだろうか!?』
『俺も…おめぇと…一緒だ!!…愛する人の居ねぇ世界は混沌としてて淋しいよな?』
『俺からの契約だ…この肉体をくれてやる!!…ツタンカーメン…冥界のファラオとして永遠の重荷をお前と共に背負うてやる!!』

オーガストの言い放った
その台詞にクレオパトラは…罪悪の念に刈られ
心を奪われた…
クレオパトラは静かに『メイの前で十字を切る…』

オーガスト『フェブラリー、エイプリル…すまねぇ…これが俺の答えだ!!メイの手向けだと思って…鎮めてくんねぇか!?…メイの事は任せろ!!…俺がしっかり目をかけてやる…』

エイプリルの表情が穏やかになり ビスマルクがエイプリルの肉体をかりて一声言い放つ

ビスマルク『フェブラリーよ!!…良い仲間を持ったな…』
そう言うとビスマルクはまたエイプリルの内側へと還っていった…
フェブラリー『……』

クレオパトラ『妾は…汝の仇…』

フェブラリー『あぁ…それは…覆らない…だが…今はメイの為、時期を見計らう!!…』

クレオパトラ『妾等を見定める…ってことだな…すまない…』

フェブラリー『…贖罪…』
そう呟き…
『オーガスト、クレオパトラ!!さぁ…いけ!!メイを頼んだぞ!!』
メイの亡骸の前で十字を切り
セプテンバー、スサノオと共にその場を去ろうとした
セプテンバー『ちょっと!!ちょっと!!エイプリル…どうすんのょ!?…』
フェブラリー『心配しなくても大丈夫だ…』
キョトンとした表情で何もなかったかの様な仕草で
エイプリルは…そこにいた…

いつものエイプリルだ…

一同は…メイの死を語らない…
遺跡で起こった出来事についても黙ったまま砂塵の遺跡を後にした…

次回 新証 第2証【黙示録】エピソード0『戦火の渦へ』