謎の女性ビスマルクが放った一発の銃弾が 黒衣を纏う一人の少女の仮面を弾き飛ばした… その奥に隠された少女の素顔は…

一同が宙を舞う銃弾を目線で追う…
その時…フェブラリーの目に飛び込んで来たのは…
フェブラリーの妹…黒衣に身を纏うメイの姿だった…
フェブラリー『メイ…!!』
メイ『…な…さい…』
フェブラリー『何故だ!?何故…お前が…この忌々しい黒衣に袖を通している!?!!怨恨から悪魔に魂を売り渡したか!?』
メイ『違うの…』
フェブラリー『何が違う!!』
ビスマルクが二人の様子を観ながらほくそ笑みを浮かべる

フェブラリー『よりによって…お前まで…シーズンに…』
『それは…俺の為か!?…お前の意思か!?…』
メイ『だから、違うの…私はただ、このねじ曲がった世界…私から幸せを奪った奴等を許せない…そして、お兄ちゃんを探してた…お兄ちゃんの笑顔を取り戻したい…』

ビスマルクが奥を指差し…顎で注意を促す
遺跡の者『フフフ…星の記憶覚醒の前の余興に…楽しい戯曲を見せてもらったょ…フフフ』

ビスマルク『ひさしぶりだな…クレオパトラ…』

クレオパトラ『ほぅ…久しい声が聴こえると思ったら…鮮血の従事者か(笑)…古の聖戦以来だな…フフフ』
『汝も…また、星の記憶を欲するか!?…フフフ』
ビスマルク『それは…この子次第だな…神か悪か…それとも人をとるか…』
クレオパトラ『悪として生き、神として逝った汝は…救世主にでもなったつもりか…!?』
ビスマルク『ふっ…何とでも言うがいい…』


メイ『エイプリル!!お願い!!早く!!…』
フェブラリーがメイの腕を掴み『エイプリルにまで…罪を犯させるのか…お前は!?…』
メイ『じゃあ…お兄ちゃんは何故…エイプリルを…』
フェブラリー『…贖罪だ…』
『俺と…そして…エイプリルの運命…歴史を歪めた一族の末裔…故の…導き…』
ビスマルク『流石だ…フェブラリー…良くできた弟子だ…貴様の覚悟…見せてもらうぞ…』
そう言うとビスマルクはエイプリルの放つ光の中へと消えていった…
クレオパトラ『フフフ…相変わらず…解らない奴だ…』

エイプリルの頭の中
ビスマルク『さぁ…星の記憶…時間だ…私の問いかけに答えてみよ…』
エイプリルはいまだ激しい頭痛に襲われ…その場にうずくまる…
メイ『…エイプリル…』
エイプリルの姿を見てクレオパトラが『汝の悩み…断ち切ってみせようぞ…フフフ』
クレオパトラの額に装飾されたコブラがメイの首筋に噛みつく…
フェブラリー『だっ!!』
オーガスト『!!…くっ…』
セプテンバー『…メイっ!!』
スサノオ『…』

メイ『…ゴメンね…お兄ちゃん…罪…犯す前に…終わっちゃった…これで…良かったんだょね!?…エイプリル…ゴメンね…』
オーガスト『メイっ!!…メイ~!!』
メイ『ゴメンね…オーガスト…あなたの気持ち…気付いてた…だけど…私…エイプリルが…』
メイの意識が薄れていく…
フェブラリー『メイ!!…メイ…!?』
セプテンバー『メイ…ちょっと!!しっかりして!!…あなたの望む世界まだ叶えてないじゃない!!…違うやり方でフェブラリー納得させなさいよ!!』
セプテンバーの叫び届かず…メイは冥界へと旅立った…
一同『…メイ!!』
みんなの声に反応する様に
エイプリルが立ち上がる…
エイプリル『クレオパトラ…貴様は神か悪か…それとも人か!?…いずれにせよ…貴様を許す事は出来ない』
一同『…エイプリル…!!?』