夢の中のその問いかけに反応した様に
エイプリルの体が激しく揺れ…飛び起き…目を見開いた!!
目の前の黒衣姿の二人を見つめる…
夢の中で語りかけられる問いかけに世界や目の前のものに不信感を抱く…

エイプリルが呟く…『この世界は悪意に満ちている…』

正体不明2『エイプリル!?』

エイプリルの様子が変わっていく…

それをみた正体不明1が『おぃ!!こいつ…目覚めてから…なんだか…様子がおかしい!!…どうなってやがる!?!!』
正体不明2『エイプリル!?』

エイプリル『あぁ…僕はエイプリル…だけど…それは人が僕に名付けた名前…』
そう呟くエイプリルが正体不明2に『君は…誰!?…神か!?人か!?それとも悪か!?』
正体不明2『…覚醒!?!!』
正体不明1『…やべぇぞ!!こいつ…逝っちまってる!!』
正体不明2『ねぇ…エイプリル…私がわからない!?』
エイプリル『あぁ…わからない!!…』そう言い放つと…頭を抱えてその場にうずくまる…

正体不明2『お願い…エイプリル…時間がないの…目醒めて…』
エイプリルが苦しみだす
『うぅ…うぅ…うぅ…』
正体不明1『ダメだ!!こいつ理性を失ってやがる…おめぇの計画は失敗したんだょ!!』
正体不明2『私はエイプリルに賭けてるわ!!』
正体不明1『おめぇ!!まだそんなこと言ってんのか!?!!』そう言うと…すこし考えて
『だぁ~もぅ!!仕方ねぇ!!』
正体不明1がサンプルを使用し…月の輪熊に変化し
エイプリル目掛けて斬り込む!!

だが…紅い焔にも似た眩い光がエイプリルを包み
その光に弾き飛ばされる!!
『バシッ!!』
弾き飛ばされた月の輪熊を受け止めたのは…エイプリルの救出に駆け付けたフェブラリーの一行…そのフェブラリーだった…
フェブラリー『熊でだいたい察しは付いたが…そこの女!!貴様は何者だ!?香水で臭いをかき消していて…貴様の素性がわからない!!』
正体不明2『!!!!』
正体不明1『フェ…!?フェブラリー!?!!』
フェブラリー『ほぅ…情けない姿だな…オーガスト!!この女…こいつも貴様の同胞か!?』
オーガスト『…こいつは…』

フェブラリー『まぁ良い…それよりエイプリルだ!!セプテンバーはエイプリルの治癒の準備をしておけ…スサノオ…貴殿は黒衣の女から目を離すな!!』
セプテンバー『了解!!』
スサノオ『承知!!』

紅い光を放つエイプリルのもとへ向かうフェブラリー…
フェブラリーがその光に触れても弾き飛ばされる様子はない…
フェブラリーがエイプリルを抱き抱え様とした…その時…

紅き光から女性のシルエットが浮かび!!…
紅き光『気安く触るな!!フェブラリー!!』

フェブラリーが畏れた表情で叫ぶ『ビ…ビスマルク中将…』

紅い光の中で…その姿は確認は出来ないが…フェブラリーはそれをビスマルクと呼んだ…

ビスマルク(!?) 『さぁ…運命の再会だ!!』
声が辺りに響き渡り…光の中のシルエットの女性がバレッタ(拳銃)を黒衣の女に向け…引き金を引く
銃弾は黒衣の女の仮面を弾き飛ばし…大きく跳弾しながら地に落ちた…