審判の間へと戻ってきた黒衣姿の二人 エイプリルの覚醒が目的だが…当のエイプリルはまだ深い眠りについている

正体不明1『覚醒って言ってもょぉ~…それが一番難しい契約だょな~…いっそのこと…こいつをいたぶって覚醒促すってぇのが…速ぇんじゃねぇのか!?』
正体不明2『ダメよ!!それだけは絶対にダメ!!』
正体不明1『なんでだょ!!そうでもしなきゃ埒あかねぇだろが!!』
正体不明2『それをしたら私達は本当の悪に堕ちてしまう…』
正体不明1『そもそもそいつ等に荷担した次点で…堕ちてんょ!!…てか…それだけの理由じゃねぇだろ!?!!』
正体不明2『奴等が言う…星の記憶…エイプリルが本当に神の子だと言うのであれば…私達…最大の罪を犯すことになるわね…』
正体不明1『おめぇ!!なに考ぇてんだ!?!!』
正体不明2『エイプリルの覚醒後…エイプリルを解放するわ!!』
正体不明1『なにぃ!!!?』
正体不明2『奴等に立ち向かい悪を滅ぼすの!!エイプリルが神の子なら可能よ!!』※1
正体不明1『でもょ!!それ…エイプリルが人の子だったら…どおすんだょ!!』
正体不明2『考えてないわ!!』
正体不明1『…って…おぃ!!どっからくんだょ…その自信!!!?』

正体不明2『だから…お願い…エイプリル…目醒めて…お兄ちゃんの為に…』

正体不明1呟きながら『…ったく…』


【※1】(正体不明2が悪を憎んでいるのは、古の聖戦で悪に利用されその聖戦に参加し戦死したビスマルク…その事件をきっかけに変わってしまった兄フェブラリーの優しさにもう一度触れたいから…自分たちを育て、戦争に利用した組織への嫌悪だった )


正体不明2の言葉に反応する様にエイプリルがうなされる…
『うぅ…うぅ…うぅ…うぅ…』

エイプリルの夢の中
また例の声がエイプリルに問いかける…【星の記憶よ…人は使者の言葉に耳を傾けそれを有難いと歓喜する…が
唯の一度でも死者の言葉に耳を傾け聞き入れた事があるのか!?我等死者の名を利用し 生けるもの残された者へ怨恨を植え付け また争わせる!! 戦場を支配しているのは…何者だ!?】