エイプリルをさらった連中がフェブラリーの事を知っている…
その台詞を聞いたフェブラリーは、自分がエイプリルを巻き込んでしまった事、そして自分を知る人物がそれを犯した事に…無力さと怒りをおぼえていた…
フェブラリー『で…その二人…どんな奴等だ!!』
セプテンバー『容姿は…一人は熊の様な大男…で、もう一人が小柄な女性だった…性別は二人の喋り方でそう思った…ゴメン…!!その二人共…フード姿の黒衣に仮面をつけていたから…詳しくは…』
スサノオ『何者だ…冥界の使者とも言いたげな風体だな…で…フェブラリー!!奴等に覚えは!?』
フェブラリー『…今のところ何もわからん!!いや、実際、俺自身…混乱している…』
スサノオ『だよな…すまなかった…』
フェブラリー『いや、かまわない…』
『黒衣に…仮面!?大男に小柄な女!?…』
スサノオ『考えても仕方無い…とにかくエイプリルの行方を追おう!!』

一方…
エイプリルをさらった謎の二人 その二人が向かったのは…砂塵の中に浮かぶ遺跡 王家の墓と呼ばれる場所だった…

囚われのエイプリルは 王家の墓の奥深く…審判の間へと移され…正体不明2がエイプリルの額にそっと手を翳す…
そのまま眠りに落ちるエイプリル…

手枷、足枷をされ 死人や家畜の骨であろうもので作られた鳥籠の様な入れ物に収容されていた…

エイプリルをその場に残し遺跡の最深部へと足を進める…謎の二人

その最深部にて…連中へ何者かが声をかけてきた…

遺跡の者『ほう…上手くいったか…』
正体不明1『まぁ~一応な…俺ら、顔見知りんとこから…こんガキぶんどって来たんだ!!手当て弾んでくれんだろ~なぁ!?!!』
遺跡の者『汝等の仕事はまだ完遂には至っていないであろう…あの少年…【星の記憶】の覚醒までが…妾と汝等の契約だ!!…』
正体不明1『チッッ!!…たくっ!!』
正体不明2『契約はわかったわ!!あの子には傷ひとつつけない約束よ!!私達も約束は守るわ…あなたも約束は守って!!』
遺跡の者『わかっておる!!星の記憶の覚醒は妾にとっても最優先事項で片付けなきゃならない儀式…彼の人(ファラオ)への手向け…決して、傷つけたりはしない!!』
正体不明2が罪悪感と使命感との間で葛藤し…呟く『エイプリルの覚醒が世の中を変えるのよね…ゴメンね…エイプリル…』
正体不明1『あ~ぁ…かったりぃ~なぁ!!行くぞ!!』
正体不明2『うん…わかった…』
一方…その頃
エイプリルは…
手足に枷をつけられたまま…鳥籠とも言えるその中で深い眠りについていた…

窮屈な窮屈な鳥籠の中で…