「…ってことで写真部合宿会をしまーすっ!!
また詳しいことは明日ね。」
有理亜のこの発言により俺達は解散することにした。
マジでやるんだー…合宿会。
「溝内っ!」
「…はいっ!?」
「なにボーッとしてんだ。
そこの窓,閉めて?」
藤本さんは俺の斜め前の窓を指差す。
「ここっすか?わ…わかりました。」
どうも藤本さんには見透かされそうで怖いな。
…あ。
「藤本さんっ!」
「なに?」
藤本さんの大きな瞳が俺をギロリと見た。
「えっと…一緒帰りませんか?」
―あれ…?
藤本さんは表情一つ変えず俺を見つめる。