不器用な恋愛



笑顔でこくんと頷き…


「乾〜杯っ!!」


5人でグラスを合わせた。


「そういえば,学校てこんな遅くても開けてくれるんですね。」


有理亜が作ったという唐揚げを頬張りながら聞いた。

…あ!意外とうまい!(笑)


「ううん。これは特別なの。」

岩崎瑠璃が少し小声で答える。

「特別…?」


「こいつさ,でかい声じゃ言えないけど栗原財閥の娘なんだよ。だからまぁ…学校にも色々と貢献しててさ。」


藤本さんはさらっと言ったけどさ…

栗原…財閥??

やばくねぇーっ!?

お嬢様だったとは…


「だからある意味写真部は特別なんだよ。」


鳥沢がウインナーに手を伸ばし言った。