不器用な恋愛



「お前,去年の宏の誕生日みんなで祝った後さ,美幸ちゃんに言ったじゃん!」


「え…俺なんつったっけ?」


「うわっ!!覚えてないとか最悪!」


琢磨がわざとらしく身をのけ反った。
俺にここぞとばかりにガンを飛ばす。


「マジ…覚えてねぇ…。琢磨!教えてくれ!!」


俺は琢磨の肩を揺さぶった。


「いったたた!わかったから止めて〜。」


「あっ,ごめん。」


俺はつい必死になると肩を揺さぶる癖があるらしい。


気を付けよ…。