不器用な恋愛



―あ…美幸。来週の火曜日に何かあるみたいに言ってたよな?


ま…大丈夫か!


「じゃあまた部室でね!早く聞けって有理亜がうるさくって。」


またあの女か。


「なんか俺のためにわざわざすいません。」


「ううん!部員が増えるなんて嬉しいことなのよ。むしろこっちのほうこそありがとう。」


そうやっていつも優しく笑ってくれるな…この人。


「じゃあまたね。」


「あ…はい!」


にこりと笑って手を振りながら
岩崎瑠璃は階段へと姿を消した。