「もう…離れないでよ…お願いだから…」 「…うんっ…」 兄ちゃんが力強く抱き締めるのに答えるように 岩崎愛璃もギュッと兄ちゃんを抱き締めた。 空は暗くなっていて グラウンドに付けられたライトが二人を照らしている。 ―よかった…本当によかった。 俺は心で呟き 出店に戻ろうとした。 …その時。 「待って。」 岩崎愛璃に呼び止められた。