不器用な恋愛



今…なんて…?


「好きなの…ずっとずっと前から…好きだったよ?」


美幸は更に涙を流す。


俺のことを好き?


嘘…だろ…?


「初めから…幼なじみだなんて思ったことなかった。


初めから…宏は特別だったの。」


「……っ…」


突然の出来事に頭が付いていかずどうして良いかわからない。


だって


だって美幸はー…


「幼なじみだから。」


「…えっ…?」


「…でしょ?」


美幸は悲しそうに笑った。


「私は宏にとって幼なじみでしかない。…そうでしょ?」


「…あっ…いや…」


言葉が喉に詰まって上手く喋れない。