不器用な恋愛



しかし,美幸の機嫌は
ファミレスのパフェで何とか持った。


こいつは単純である。(笑)


「あ,美幸。さっき言ってたのてどういう意味…?」


「えっ…?」


「だーかーら。さっき言ってたじゃん。
この映画はどうしても俺と見たかった…みたいな。」


美幸は突然パフェへと進んでいた手を止めた。


そして視線を俺へと向ける。


「ん?」


そう言って首をかしげると


いきなり頬を赤らめた。


―えっ!?


美幸はなかなか喋り出さない。


でも


「あの…ね…?」


恥ずかしそうに美幸は呟いた。