・・・少し沈黙が続いた。

なに話そうか、いろいろ考えてたら、こんなこと思いついた。

・・・『好き』って伝えればいいんじゃないか?

確かに、アイツがオレのことなんとも思ってなかったら気まずいけど、

でもやっぱ言いたい。

また卓球やろうとは言ったけど、次いつできるかは分からない。

チャンスは、今しかないんじゃないか?

覚悟を決めろ、オレ!!




「・・・付き合ってくれ。」




「・・・はい?
さっきまた卓球やろうって・・・」

この鈍感ヤローーー

恥ずかしいじゃねーか・・・

「バーカ。
少しは感づけよ。






・・・好きだ。」





えっ?って顔でオレを見てくる。

やっぱりオレのことどうでも良かったのか?

「き、急にこんなこと言われても困るよな。聞かなかったことにしてくれ。」

「嫌だよ!!」

ガッっとオレの服がつかまれた。

「なんで忘れなきゃいけないの?
こんなに、こんなに・・・」

「・・・こんなに、なんだよ。」

ウルウルした目でオレを見ている。

「こんなに、私も、
石沢のこと好きなのに。」

そう言われた瞬間、

アイツの唇奪ってやった。