「待って」


あたしがユウに追いつくとそこには捕まったスグルもいた


「これ服と武器だって」


あたしが渡すと落ち着いたのかささっと服を着替えてその場に座る


「なんなの?危険って?」


あたしが聞くと


「ミルの魔力が感じないんだ」



それの何が危険なの?


「ある程度人と関わってるとその人の魔力を感じることができるようになるんだ」



そんなんなんだ


「ミルの魔力は多い方なんだ。だから魔力が感じないということは魔力が封じ込められているかもしくは弱っているかのどっちかなんだ」



それって危険ってこと?


「それはわかった。でもミルの居場所はわかるの?」


マクリが首をかしげる


「ああ。いるところはあそこしかない」


そういって深い森の方を見る


「あの迷いの森を抜けた先のお菓子の国…そこにいる」



確信を持った目でそこを見る


「迷いの森は普通の人が入れば迷うだけだ。抜けるには草の国出身者が必要だ。だからスグルに待てと行ったんだよ」



呆れたようにため息をつく

「そんなの考える暇なかったんだよ」


スグルがそう言うとみんなニヤニヤする


多分周りにバレバレなんだと思う



「とりあえず行くぞ」


スグルはそっぽを向いてどんどん先に行ってしまう



みんな笑いを込めた声で待ってーといいながら追いかけた