「お前ミル見なかったか?」


スグルがあたしに聞きに来る


今パーティが終わってのんびりしてるとこ


ときは夕方近い


たしかミルはフウのところに花を渡しに行ってたはず


「フウのところにいるんじゃないかな?」


「そうだといいんだが…」


「なんだかんだで心配なんだね」


「そんなわけ…」


スグルは顔を真っ赤にしてそっぽを向く


「はいはい。ねえフウのところ行こうよ?あたしたちの服とかもあっちに置いてきてあるし」


あたしたちは王宮の服を借りてる


けどこういうかっこは落ち着かないから…


「そういうことなら俺も行くよ」


ユウが突然現れる


「お前いまどこから湧いてきた?」


「俺だけじゃないよ」

ユウがそう言うとハクとマクリも出てくる


「私がミルにお使い頼んだわけだしやっぱり様子見たいじゃん」


そういったマクリの服は変わっていた


白い半袖に胸元はギザギザしていて薄緑と白のストライプ


赤の花のようなミニスカートの後ろに葉っぱのような布が3枚ふわっと膝まで伸びている


手には白い手袋


なんか変わってるなーと思っていると


「これ私の私服」


とさらっといった


私服…


もうこの世界が私たちの世界とは感覚違うのもうわかってきた…



「僕は皆さんに置いてかれるのは嫌ですからね」


つまりボッチはやなのか



しばらくしてまたあの草陰団につく


もうここも慣れたなー



あたしが扉を開けるとフウが出てくる


「やーマクリひさしぶり。ミルから花束貰ったよ」



フウはマクリを見るとニコッと笑いながら言う


「ミルはどこだ」



フウに出会って早々スグルが聞く



「花束届けに来た後ここで服着替えて出てったっきり帰ってないけど」



フウがさらっと答える


それを聞いたスグルの顔色が明らかに変わる


「やっぱり…俺探してくる」


そういって走り出そうとするスグルの手をユウが止める


「俺もわかってる。だがまず落ち着け」


2人が何を言ってるのかわからない…


「ミルが危険なのかもしれないだろ?俺は行くからな」


そういって手を振り払い行ってしまう


「おい。やっぱり聞かないか…俺追いかけてきます」


ユウも続き行ってしまう


追いかけなきゃと走ろうとすると


「これ君たちの服。武器もあるからこれないと戦えないでしょう?」


シュリがあたしたちの服を渡す


「ありがとう」

それだけ行ってあたしたちじゃ走っていく


「そういえばロイもいなかったな」

「あいつ?そのうち帰ってくるでしょ」