「江泉!!」
思わず大声をだしちゃう
もう一つのドアへ逃げようとする江泉
ガシッっと腕を掴む私
そんな二人におかまいなしのれいか

「直で教えてくれるんでしょ?」
その言葉に江泉は苦笑い
れいかは会話が聞こえてないらしい

「山崎さんだよ」
山崎さんというのは…そう…私。



沈黙が流れる…
心臓がドキドキいつもよりはやくなってるのが
自分でもわかる。

聞き間違えたのかな?

「え?」
思わず聞き返してしまう
「だから山崎さんだよ」

そういって腕を開放されてた
江泉はドアを開けてその場から
消えてゆく…

私の中で江泉の存在が一気に
大きくなった気がした