私が貴方を好きになったのは…
2年生だったよね

3月・・・
「ねぇーえりぃぃぃ!」
名前を呼ばれる。声の主は…
クラスで一番仲がいい[れいか]
「シートはやくしいちゃおうよー」
「りょ。」
卒業式の準備は私達2年がしなくちゃいけない。
まあ、授業なくなってラッキーなんだけど…
「ひゃーーーーー!!!」
また騒いでる。
「たけとやばー!」
「たけとっちー♡」
なーんて男子が騒ぎ立てる

いつでも、うるさい彼は[たけと]
クラスの中心みたいな人…

私は昨日のことを思い出した


音楽室で前後の私と江泉(たけと)
声がでかい江泉は一番遠い席の子まで
声が届く
そんな江泉がどんなに小声で話しても
後ろの私には会話が聞こえてきてしまう。
「俺さー今気になってる人二人いるんだよねー♪♪」
もちろん、二人もいるなんて
気になってしょうがない
別に好きとかそういうんじゃなくて
ただ江泉の好きな人が気になった
「江泉気になってる人いるのー?
だーれーーーー!」
私が会話にまざる
「教えなーい」
「お願い!教えてよ!!」
「limeするよ」

limeするといってlimeしたにもかかわらず
江泉は[ちょくで言いたい]って言って
教えてくれなかった。

私とれいかは準備が飽きて
ミーティングルームに逃げる
ミーティングルームには誰も来ないから
さぼっててもへいき
だと思ってたのに…

ガラッ