「ママ〜!!」


別の意味で涙が流れそうになる。


『忘れてたのね。』


呆れ声のママ。


『今日は外食にしたら?誉は家で預かるから。2人でゆっくりしなさいよ。』


フッと笑ったママに感謝する。


「ありがとうママ。じゃあ、夕方になったら行くね。」


『気をつけて来るのよ。』


「うん!」


ママと電話を切って深呼吸した。


よしっ!


「亜梨架。」


えっ?!


いつの間にか後ろに居た宝に抱きしめられる。


「大丈夫か?」