『はいはーい?亜梨架?』


電話口からママの声が聞こえて、再び涙が溢れる。


「っ。マ、マ」


私、怖かった。


また鈴音が消えるんじゃないかって。


『なーに?泣いてるの〜?』


クスクスと笑うママの声に安心する。


「こわっかった。」


『そっかそっか。大丈夫。誰も、もう亜梨架の側から居なくならないよ。』


ママは何があったか知ってる様で優しい声で安心させてくれる。


「うっん!」


『それと亜梨架、今日3年目の結婚記念日でしょう?何が欲しい?』


ピタリと体止まる。

3年目の結婚記念日でしょう……



わっ、忘れてたぁ〜!!!!!!
言い訳だけど、鈴音の事で頭いっぱいで!!


ヤバい!!!!!!!!