つもりだった。



あの声が聞こえるまでは


「 お兄ちゃん!!!!!!」



懐かしい、優しい声が聞こえた。



「鈴音!くんなっつたろ!」



「やめて。亜梨架をもぅ傷つけないでよ!!あたしなら!あたしになら何をしても良いから!!」



耳を疑うような鈴音の言葉。



私を傷つけないで?どうして?あの時の主犯は…



「もぅ、大事な親友を傷つけないでよ!」



言いながらこっちに走ってくる。


ヤバい!



そう直感で感じた。



このまま鈴音が走ってくれば、鈴音は刺される。

それだけは!



そう思ったら体が勝手に動いて