「城ヶ崎っ。」


私を襲った犯人。



私を見て雨龍の皆は動きを止めた。


「テメェ!!!!!!」


宝がそう叫んだ。


「おっと動くなよ?」


そう言って取り出したのは、バタフライナイフ。


それには、雨龍もnineも動きを止めた。


「総長!それは流石に「うるせぇ!」


止めようと近づいたnineの人を殴った城ヶ崎。


……焦点があってない?薬?


間近で見ていてそんな疑問を抱いた。



そして"ハッ"とする。



私、震えてない。


落ち着いてる。


………皆が居るから…。


過去を振り切らなきゃ。


「城ヶ崎。哀れな闇に光を」


態勢を少し前屈みにして、城ヶ崎の鳩尾に肘を入れた。