「続けろ李玖哉。」


「はいはい。」


もう呆れ顔。


他の総長さんとかは、ポカンって感じ。


「nineってチームが今凄い力をつけてきて、この地域を荒らしてる。」


ナイン…。



もしかしてあいつのチーム…?



まさか…。でも……


「総長は城ヶ崎泰斗。」


じょうがさき たいと…



名前を聞いた瞬間鳥肌がたつ。



やっぱり。



優雅も城ヶ崎の名前が出た瞬間、表情が固くなった。


城ヶ崎泰斗は、あの、私の元親友の城ヶ崎鈴音の兄。


そして……私を襲った本人…。


思い出しただけで気持ち悪い。


吐き気が襲ってきて、宝先輩の腕から逃げてトイレに駆け込んだ。