笑って言ったら


「てんだよ…。」


「え?」


「告白!してんだよ…。」


真っ赤な真っ赤な顔の宝先輩。


…………思考停止。


今なんと?



告白してんだよ?



…………………。


「嘘はやめてくださいよ。」



嘘だったらショックが隠せない。


「マジで言ってる。」


深呼吸した宝先輩は立って



「朝比奈亜梨架さん。

好きです。付き合ってください。」


手を出して頭を下げた。


……夢みてる?

こんなのアリ?


本当に?


「……私で良いんですか?」


不安でそう言ったら


「亜梨架"で"じゃなくて、亜梨架"が"良いんだよ。」


って呟いた宝先輩に抱きついて


「よろしくです。」


って言った。