「今日のところは、外へ出るのはやめておきましょうか。ここのことも、周辺のことも、まったくわからないし。」

私達4人は、リビングのテーブルを二人ずつで挟んで、イスに座って話し合いをしていた。
…いや、イスに座っているのは3人。
小鳥は飲み物を用意してくれたりして、一度もイスに座っていない。
今はと言えば、ヒカリの膝に乗っけられて頭を撫でられている。

実質『イス』には座っていない。

なお、小鳥の計らいで、「ここ」から脱出するまで、この小鳥の家に居られることとなった。

「ぁあの、ここって…お腹、すくんですかね?」
「んー?お腹すいた?」
「ぁぁいや…違うんです、けど…。」