啓斗さんは、私達を集めた理由を話し始めた。

「えっとまず、そこはどこか、かな。そこの家は、君たちから見て一番前の子の実家。」

「そのことなんですけど…なんで、私の家なんですか?」

「あー…それは……そのうち、自然にわかるよ。多分。あ、そうそう。君から見て、何か普段と違うなと思ったことあった?」

「え?」

急に変なことを聞かれて聞き返しちゃった。

でも…そういえば、目覚まし時計の音、聞こえなかったっけ?

そのことを伝えてみると、

「あっ…そっか、しまったなぁ。後で『設定』しとくよ。」

不思議なことを言った。