中学1年の春ー 


最初に隣の席になったのが宮田君だった。


「ねえ、そのキャラ好きなの?」


隣の席の男子が、私のペンケースを指差しながら言った。

それは夢中になって集めている、まるひよのストラップ。

「これ知ってるの!?」


「うん。妹がすきなんだ。」


「妹さん趣味いいね~」


ハハッと宮田君が笑った。


どこか冷めている人だと思っていたけど、こんな風に笑うんだ‥


ー私はこの時に宮田君を気になり始めたのかもしれない。