それから俺達は歩いてゲーセンまでたどり着いた。 入り口の自動ドアが開くと、独特の大音量が耳にとびこんでくる。 「おぉ、結構混んでるんだな」 土日はやっぱ混むんだな……… 「海菜実ちゃん、大丈夫?」 「全然大丈夫だけど………はぐれないように、また手繋いでいいかな?」 海菜実ちゃんは、頬を染めながら首を傾ける。 「っ………もちろん。離さないよ」 「うんっ………ありがとう」