「おまえはもう燃料切れだ。死神は人間と同じ物では生きていけない」
「え?で、でも私、一応食べてはいましたけど…」
「味、しなかっただろ」
「…!」
「美味くないし、食べる気も起きなかっただろ?死神に味覚は無いし、そこから栄養補給も出来ない」
「そんな…そしたら、一体何を…」
「魂」
「…へ?」
た、魂?
ーードクン、とした。
死神は魂を食べる、なんて…なんでだろう。聞いた事がある、というか、知ってる…というか。
…正直、知らないから尋ねておいて、その返ってきた答えに違和感は抱かなかった自分が居た。やっぱり、なんて思う自分はどこかその原理を理解しているみたいで…
…つまり、身体は自然と求めていた。それを求めてるのだと、私は無意識のうちに分かっていたのだ。



