ーーいや、解決なんてしていない。
「さ、サエキさん!魂!どうしよう!」
そうだ、交換する件に関してはノータッチだった。説明は少ししたはずだけど、サエキさんはどこまで知っているのか。
「このまままだと交換されてしまうので、その前にサエキさんに返そうと思って…何か方法はありませんか?」
「無いな」
「無い…っていうのは、返す方法が?」
「いや、返す事は出来るけど、多分おまえの中というより魂自体の交換だから、どこにあったって同じだ」
「じゃあ私の外にあっても変わらないんだ…」
だからキリヤさんもお好きにどうぞ、みたいな態度だったのか。サエキさんに返したいと思ってる事は秘密にしてたつもりだけど、あの人はそれも分かった上で私をサエキさんに会わせたのかもしれない。
「すみません…私の中にサエキさんの魂が入ってるとは思わなくて、交換すればサエキさんに会えると思ったらつい…」
「つい、で、魂の交換は普通しねぇんだよなぁ。ほんとにおまえって奴は」
「すみません…」
「まぁ、それがおまえなら仕方ない。アイツにどうされるか分かんねぇのが気持ち悪いけど、特に問題は無い」
「…すみません…」



