…そんな事になっていたなんて。いやでも、元々全部食べられちゃったら死んでしまう訳だから、死神になるっていうのは、死なない為の補償ってだけなんだけど…なんだか、今更魂を取られる事への危機感をきちんと理解した、というか。
でも、死んでしまうのと、死神として生き続けるのは、簡単に同じとは言えない。私が死神としてずっと生きていく決心も無く死神になってしまったら、私はどうなっていたのだろう。
サエキさんは私が死なないように分けてくれたのかもしれないけれど、私に確認して欲しかった。そしたら交換する事にも、こんな事にも、ならなかったかもしれないのに。
サエキさんは一体、何を考えているのだろう。
「大丈夫。全部は食べないよ」
「……」
「本当に。だってあんたが死神になっちゃったら生きてる魂を食べれなくなる」
「……」
「オレ、あかりの事気に入ってるから付き合ってあげてるんだよ?本当はこんな面倒な事しないけど、あんたの可哀想で可愛い所が気に入ってる。大事にするよ」
「……」
「だから、こっちおいで」



