扉のずっと奥、診察室に居るであろうキリヤさんを見据えるように視線は動く。向こうで今どんな状況なのか想像するのも怖かった。ついでにこれから起こる事への恐怖も。変な研究に本当は巻き込まれてるんじゃないだろうか。交換される魂が腐ってるとか…魂が腐るかは知らないけど。
「なんだか深刻そうだね」
「セナさんから見て、私は契約するべきじゃなかったと思いますか?」
「別に。会いたいならすれば良いし、交換したくないならしなきゃ良い。どうせ今更変わらないけど」
「そうなんですけど。そうなんですけど、なんかキリヤさん、契約した後おかしくなったから…」
あぁ。と、ようやく納得した様子を見せるセナさん。
「あの人はただの変態だから、気にする事ないよ」
「…へ?」
「あの人は魂マニアで、サエキさんオタク。だからあんたの中のサエキさんの魂が手に入るから歓喜しちゃってるんだよ」
……今、なんて?



