死神のお仕事


「ふふ、ありがとうございました。では、また後ほど呼びますので。セナ、案内を」


セナさんと共に診察室を出ると、パタンと扉の向こうで、アハハハ!と堪える気持ちが微塵もない声量の笑い声が聞こえてきた。狂気じみたそれが怖くて、逃げるように元の白い部屋へ戻る。


「あんたの事、ちょっと心配になるよ」


ベッドに腰掛ける私の隣に並んで座ったセナさんが、やれやれと私を見詰める。


「もう少し考えて行動しな。いつか痛い目みるよ」


セナさんに言われたくないと言い返す気力も無いくらいに、なんだかどっと疲れてしまった。私の死神の部分の魂が交換になる、というだけの事。それだけの事なのに、あの、彼の異様な喜び様は何?


「私、死んじゃうんですか?」

「死なないよ。そう言ってた」

「何か間違いが?嘘をつかれたとか?」

「付けないし、説明に問題もない。契約書だってあったんだから」

「じゃああの人のアレは何…?」