ーー目に入ったのは、明る過ぎるその色。
真っ黒なはずのサエキさんとは正反対の、金色の髪の毛。
サエキさんーーじゃ、無い。
目の前に現れたのは、見知らぬ青年だった。サラサラとした金髪に白い肌、真っ青な瞳…の、奥が見えない。暗い。
…あぁ、やっぱり。この人も…
「あんたが例の」
ジロリと私を見やり、そう言った彼の声はなんだか聞き覚えがある。そういえば先程の電話の声によく似ているーーつまり、この人がさっきの電話に出た人?
なんでだろう、今何が起こってるの?
思わず一歩後ずさった私の様子を見て、ニヤリと笑みを浮かべた彼は、すうっと大きく息を吸う。
「はぁー…やっぱりなぁ。独り占めはよくないね?」
ギラリと鈍く光ったその瞳に、私は今まで感じた事の無い恐怖をゾッと感じた。



