死神のお仕事



目の前の魂を回収しようと、イライラしながら手にギュッと握りしめたままの端末に目を落とした…その時だ。


「…え?」


手元の画面がーー真っ暗。

真っ暗で何の反応も見せない。


「え、なんで?…なんで?」


いろんな所を触ってみて、押してみて、叩いてみて、振ってみて…も、結果は変わらず。画面は真っ暗なまま。

…壊れた?


な、なんで?さっきまで普通に映ってたのに!ここまでちゃんとマップ出てたのに!これじゃあ私、回収出来ないじゃ…、! …あれ、もしかして…ヤバくない?


“これ以上期待させるとしつこくなる”


ーー先日のアラタさんの言葉が過った瞬間、ゾッと襲った悪寒と共に、クルリと方向転換をする。


取り敢えず、取り敢えずここを離れよう。そうしよう!


魂を刺激しない様に冷静を装いつつ、大慌てで私はその場を離れた。なんて事だ、端末が使えないなんて。可笑しい、絶対可笑しい。ここにきてこのタイミングなんて、なんてツイていないんだ!