ムカつくっ…ムカつく、ムカつく!
何なんだあの態度は!だったら帰れ?邪魔だ?
帰れって言うんだから、そんなの私が行かなくても代わりに行く人が居るって事だ!なのに私が行かなきゃならない意味が分からないし、これで言う事聞かなかったらただの邪魔者ってどういう事!いくら何でも酷過ぎる!
イライライライラ、苛立ちが収まらない。こんな風に言われたのに行くのも癪だけど、でも行かない訳にはいかなかった。だって私はサエキさんに命を貰っている。サエキさんの役に立たなければならないのだから、邪魔なだけで用は無いと思われるなんて、そんなのはとても辛い。
でもサエキさんはいつもそうだ。自分勝手に人に押し付けておいて感謝の言葉の一言も無い。私がやって当たり前だと思ってる。きっと不満を持ってるなんて思ってもいない、そんな事無いのに。
私だって別にやりたくてやってるんじゃない。ちゃんと死神になりたいと思ってるけど、でもこき使われて良いように扱われたい訳ではない。こんなの違う、こんなのは違う!
ーー香る気配にもすっかり慣れて、本体を前にしても動揺もしなくなっていて、もう今の私にはただの仕事の一つでしか捉えられなくなったそれの前に立った。
いつも通りフラフラと宙を舞う魂は、いつも通りに私の事を待っている。
…さて、取り敢えずさっさと片付けよう。



