「ねぇあんた、自分がどの立場に居るか分かってる?」 ギラリと鈍い光りを灯す瞳は、未だ見た事の無かった種類の死神の瞳。 その瞳でジッと見据えられた私はまるで蛇に睨まれた蛙のように、ピシリと動きを止め固まる事しか出来ない。 「あんた…美味しそう」 舌舐めずりをするその姿は、完全に捕食者のそれにしか見えなかった。