死神のお仕事



分かってる。前回感じたあの気持ちも、感覚も、全部覚えてる。

でも…だから分かる。あの時と今の私の違いが。


「私、死神でもいたいんです」

「え?」

「死神にもなりたいって、もっと分かりたいって…思うようになったんです」


…死神。その存在が、段々と見えるようになって来た。死神の在り方、捉え方、その全てがとても私には新鮮で…どこか、魅力的。

魂への、死神への偏見が私にはあった。どんなに頭で訴えかけても理解出来ない、受け入れたくないと蓋をしている部分があった。でもら死神の在り方が今は気になる。そんな彼らを受け入れて、受け入れられたいとすら思う。


死神の存在に、今の私は惹かれている。


「あの時は死神の自分がどうしても受け入れられなくて、死神として反応してる身体も心も気持ち悪くて…拒否反応って、サエキさんは言ってました。正にその通りだったと思います」

「うん。分かるよ」

「でも今その死神の自分が嫌じゃないんです。人間だけじゃなくて死神にもなれる自分になりたいって、思うんです。分かりたいんです、死神の事が。というか…アラタさんの事が」

「……え?…僕?」


そう。結果、そういう事。


「アラタさんの気持ちが分かるようになりたいんです。私はアラタさんに…酷い事をしたから」


したから、というか、しているから、というか。