死神のお仕事



嫌々ながらにも言われたリストを確認して、端末を弄ってみて、おっ、これで出来るのか、なんてドアの方にそれを向けて…あぁ、本当は行きたくなんて無いんだけど。行かなくていいならそれが良いんだけど、それでもちゃんと言う事を聞いて行く方向に気持ち持っていっている私は本当に、


「なんて従順な良い子なんだろう…」


ドアをパタリと閉めた先、鬱蒼とした木々に囲まれた古びた公園に立った私はポツリと呟いた。本当、自分は真面目だと思う。というか、公園の公衆トイレのドアに繋がってる事なんてあるんだな。近くに誰も居なくて良かった。

ははっ、と乾いた笑いを一つ。まぁ良い、とにかく早く終わらせるに限る。やるしか無いのだ。


気持ちを切り替えて、さて、魂はと、チラリと手元の端末を確認してみると、マップが表示されていた。ピコピコと点滅する赤いポチが、おそらく今回の目標の現在地だと思われる。


魂か…


マップを見る限り結構広めな公園で、古びているとはいえ大学上がりのこの時間帯、夕方には人が居なくなるような感じには見えないけれど…もう辺りには誰もいない。

恐らく、この空気を普通の人も自然と感じ取ってるのだろう。だから人は自然とここを避ける。

敷地内で点滅するそれの気配がほのかに香ってきて、思わず顔を顰めてしまった。確かにこんな所に、遅くまでは居たくない。

とは言え逃げ帰る訳にも行かない、しかも近づいて行かなければならない私は、嫌々足を進めるしかない。