-カフェ-
同じ人の墓参りを行ったということで少しカフェで話すことになった。
あたしは何故か緊張していた。
「あのー「俺の名前は、村上春樹。
村上は村に上っていう字ではるきの漢字は季節の春に輝くっていう字。よろしく。」
村上くんは、見た目はちゃらいけどしっかりしてるんだな
「あたしの名前は北田美空です。
北田は北極の北に田んぼの田っていう字でみくの漢字は美しい空って書きます。」
と小声で呟いた。
「美しい空で美空か。いい名前だな。あと、敬語とか堅苦しいしタメでいいよ。
それと俺のことは春輝って呼べよ。」
と言った。
あたし男の人苦手なのにな…
それから少し沈黙が続いた。
なにか喋った方が良いのかなと思っていたら
「なんで俺が優斗の墓に行ってたか話すな」
と春輝は自分の過去を話し始めた。
