美空side
春輝と優斗にはそんな過去があったんだ。
春輝の話を聞いたら涙が溢れた。
胸のあたりがギューって締め付けられる感じだった。
この気持ちはなんだろ?
「美空、お前なに泣いてんだよ。」
「だって、春輝も優斗も辛かったんだって思ったらキャッ」
あたしは、春輝に抱きしめられた。
嫌なはずなのに春輝の腕の中は落ち着いた。
とても優しくて温かった。
「俺、最低だよな…。」
春輝は凄く弱々しかった。
「春輝は最低じゃないよ!優しいじゃんこんなにも…。最低な人はこんなこと出来ないよ。それに優斗も分かってたと思う。春輝が菜々香さんが死んで辛かったってこと。分かってたけど、どーしようも出来ない感情に飲み込まれただけだよ。」
